合同会社クッシー

音楽を中心とした
カルチャーにまつわる映像の企画制作!

お久しぶりです。なかなか涼しくなんないからってイライラしてない?大丈夫?串田です。今年の夏はありがたいことに忙しかったし、今も追い込まれてて、ブログとか書いてる場合じゃないけど、そんな時にこそ書きたくなるのが、そう、ブログです。部屋の掃除とかと一緒ですね、頭を整理するという意味で。

さて、2024年9月をもちまして、スペースシャワーTV(本当はスペースシャワーネットワークという)の事務所が、六本木から渋谷に移ります。それに伴い、スペースシャワーTVを支えてきた、TVスタジオ(サブルーム含む)、控室、編集室、MA室がなくなります。僕は2009年に入社、一年目はメディア開発部という部署にいって、2010年の4月から10年ほど、スペシャの制作として番組を作ってました。CS放送局なので、キー曲やNHKなどと比べると、1番小さいスタジオの二分の一より小さいような(知らんけど)規模感のものでしたが、一応全ての機能を持ち合わせたスタジオでした。

僕も、1年目の爆裂★エレキングダム!!に始まり、スペシャエリア、熊枠、なんだこれTV、JxJxTV、NFパンチなどのレギュラー番組に加え、単発企画や生配信など、いろんな制作物をこのスタジオで経験しました。ほとんど誰も見てないのは薄々気づいてましたが、それでもぎり、スペシャの番組に出ることがなんとかアーティストプロモーションの一環として機能しており、スペシャに行けば何かしらの収録が毎日行われていて、ディレクターやADが作業をしていて、局担当のプロモーターとスペシャの社員がわいわいしている、という今考えると懐かしい風景がそこにはありました。今の僕の仕事の80%以上が、その時に知り繋がったアーティスト、メーカー、マネージメントとの仕事と言えます。だから、僕自身の今の基盤はその時に培われたものです。

スペースシャワーTVでは、アーティストのプロモーションになってるかなってないかはよくわからんし、スポンサーもいないし、誰が見ているのかもよくわらない、けど、とりあえず番組スタッフが作りたいものを作る(有料放送なのでスポンサーなくとも制作費はある)という、アマチュアなノリが認められていた数少ないメディアだったと思います。それが普通だったし、特にお金を稼がなきゃ、みたいなノリはあんまなかったです正直。良いとか悪いとか置いといて(多分悪い)、とにかくそーいうノリだった。で、僕も自由に番組作りを楽しんでたのですが、youtubeで映像を見ることが普通になってきたあたりから、誰が見てんの?が加速し、配信に流れが行き、いろんなことが加速して、今の状況(まだスペースシャワーTV自体は存続してます)になりました。

僕も、創作活動するなら外の方がやりやすいかもと思い出して、2021年に辞めたのでもう3年以上たっています。今では、一緒にやっていた制作部の人間も辞めたり他の部署行ったりで、ほとんどいません。先輩も含め、番組系出身は出世しにくい会社になったので、いろんな場所にちりぢりになった印象です。

今回スタジオが無くなるにあたって、ふとスペシャの番組作りってなんだったんだろうとぼんやり思うことがあって、久々のブログを書いてみてるんですが、まじなんだったんだろう?笑と感じてます。まず、第一にスペシャを辞めてみて、スペシャみたいな番組を作るような仕事のオファーはほぼありません。そういう意味では唯一無二でしたね。ただスペシャのスタッフがやりたくてやってるだけ。やっぱり、今の僕の仕事相手である、ミュージシャン、アーティストが作りたい映像は、活動のプロモーションになること(当たり前)になるので、ライブ、ドキュメント、軽めのバラエティとか種類が限られています。もちろん、スペシャ時代にそこらへんもやってたので経験値的には助かっていますが、スペシャから受け継いだ本粋はそこじゃない気もしていて。

じゃあ何かっていうと、やっぱり「お金を使って、誰に見られてるかわからないものを作りたいから作る、結果的にそれがカルチャーに成ればいい」ってことになると思った。それじゃ食えないよって話なんですが、それはそうで、でも人生が豊かになることってお金だけではないし、というかお金じゃないので、いや、欲しいよお金!

だから、僕が受け取ってきたのは、お金の儲け方ではなく、お金の使い方だったんです、はい。ほんと困りましたね。10年かけて誰にも求められてない、いやマイノリティにだけは響くかもしれないものの作り方、お金の使い方を学んでいたんですから。普通、学ぶのは儲け方だろ!というか、制作費を使ってただ遊んでいたのかもしれない。

じゃあなんでお前食えるようになったの?と聞かれるとそれは、スペシャどうこうじゃなくて、ただ僕がカメラを買って、撮り始めて、編集し始めたのがでかいです多分。辞めても、宮津さんみたいにプロデューサーのみでがんがんやれたかと言われると疑問ですね。それはそれ、これはこれ。

だから、誰に求められてるかわからないが、やりたいことをやっていきたい。40代、どんなことが始まっていくんだろう。そのアウトプットの中にスペシャの香りがすることを、このブログを読んだ数人に気づかれるような、そんなことになるといいなと思います。

健康には気をつけて、一緒に遊びましょう!ではまた。

Sexx Laws

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